My roots

幾千年前からの自分のルーツを見つける”旅”の記録です。

見えてきたものは

その後、はっきりと見えてきた過去世に、

『赤い綺麗な着物を着ている若い女性と、それほど派手ではない着物を着ている若い男性』が 金色の稲穂の中に居るビジョンがあります。

前にちらっと書いていますが・・・更に詳しく視えました。

 

若い・・まだ10代の少女・・と言うくらいの女性。

少しやんちゃな姫?だろうか と思っていました。

彼女はその若者の手を取り 稲穂の海を進もうと促します。

少し はにかんだように、躊躇いながらも 優しい瞳で彼女を見つめる若者・・

 

その時に

私の中で『その道は いばらの道』と 響きました。

 

その時は 何故 いばらの道なのか あまり気にせずにいました。

 

 

 

私が、とある遠隔ヒーリングを受ける日、いつもより強いエネルギーが彼から送られて来ました。

その時は ネガティヴモードだったので 私は「あなたのエネルギーは要らない!もう、今世は充分助けてもらった。だから、貴方は今の家庭で幸せになれば良いの!もう、私は 貴方とどうこう考えていないから。私は私だけを、私を一番に大切にしてくれる人と進むから。もう、エネルギーをよこさないで」と心で伝えました。

 

すると 私の中に 裏切られてきた過去が次々と浮かんで来ました。

溺れる私を助けてくれなかった過去世、お腹に子供がいるのに 他の人の元へ行き 私を捨てた過去世、その子供を庇って彼に刺し殺されたずっと私を守ってくれた人の事・・

 

激しい憎しみを 彼の魂にぶつけました。

「私は ずっと私を守ってくれて来た人と行くの!何故 それがダメなの⁉︎」

 

『あの人と君が一緒に行くのは・・それは嫌だ』と聴こえました。

 

「あの人に、何か問題があるの⁈問題アリで 私は幸せになれないの⁈」

 

『あの人は 君をすごく愛しているし、すごく大事にしてくれるよ・・』

悲しそうな元気の無い彼の言葉・・

 

そこでビジョンが現れた。

視せられた・・・と言った方が良いかもしれません。

 

あの、金色の稲穂のビジョン・・・⁉︎

 

・・・私は姫だった。そして、あの人は ・・・姫の御付きの者?

身分違いの恋・・・?

 

あの人は 姫を愛していても その身分ゆえに 決して心を伝える事が出来なかった。

姫は幼い時から側にいて守ってくれるあの人に恋をして、愛を知る。

愛する人を何があっても守る」と言う、あの人の見返りを求めない深い愛。

 

姫は自分の立場も分かっていたが、どうにもこの先の自分の人生を変えたかった。

本当に愛し合う人と共に生きて行きたかった。

姫としての生活を手放しても。

 

ある日、意を決して姫はあの人に懇願した。

私を妻にして欲しいと・・・。

あの人は もちろん断った。だが、女性が、自分の主人でもある姫が、必死に懇願するその気持ちに、自分の心を偽る事が出来なくなった。

2人は愛し合う。誰にも知られないように、そして、愛し愛される喜びを知る。

 

そんな2人に訪れる悲劇。

姫が懐妊した。

その事を 姫の父親である殿は許さなかった。

 

現れた殿・・・その過去世では 彼は 姫(私)の父親の殿だった・・!

 

殿は姫を問い詰める。

決して何も話そうとしない姫。

激昂して 殿は姫を 斬ろうとした。

それを見た 姫の御付きの者、あの人は自分が姫と密通したと申し出た。

姫は悪くない、自分が弁えなかったのだと。

姫の目の前で あの人は殿に斬り捨てられた・・

 

悲嘆に暮れる姫に さらなる悲劇が起きる。

産まれた子供を殿に取り上げられてしまう。殺されたのか、どこかに捨てられたのか・・分からない。

 

「子供を返して!!」

どんなに叫んでも姫にはどうする事も出来なかった・・愛する人も、その子供も奪われた・・父親に!

いつも自分を大切に育ててくれた父上に・・・・!

 

・・・過去世が視えてしまった私は心の中で 「憎しみしか無い!」と、「どうして過去も今も 貴方は私の事を傷つけるの⁈大事な人を奪って行くの!!」と 彼(の魂)を罵った。

彼は静かに言った・・

 

「僕は君の実の父親ではない・・・」

 

更に ビジョンが現れて・・・愕然としました。

 

殿は、姫が幼い頃に 後に自分の側室にと 引き取り 大切に愛しみ育てて来たのだった。

正室は居たが 子供は無く 姫は殿にとっては 娘でもあり、成長した姫は最愛の女性でもあった。

 

家来であるあの人に 愛する姫を 取られた怒りと憎しみ。

何よりも愛情を注いで育てて来た姫に裏切られた悲しみ。

 

はじめに 私に視えていたのは まだ 断片的な一部分で・・・父上だと思っていた『殿』は実の父ではなく、自分が側室に上がる相手だった。

 

傷ついているのは 私(姫)だけじゃ無かった・・・・

彼(殿)もだ・・・

 

 

 

現れた過去世・・・

姫は、私の魂は、 『側室は嫌だ』と思っている。

どうして、正室になれないのか?

どうして、『二番以降の存在にされてしまうのか』

どうして、『私を一番に大切にしてくれる人と行ってはダメなのか』

 

姫も殿を愛していた。

いつの日か 殿の一番近くで共に生きるのだと、殿のお子を産むのだと・・

でも、自分が 女性として 愛されているとは 年若い姫には気付けない。

ましてや、殿は 一向に姫の元には やってこない。

自分を正室や先に側室に上がっている者達とくらべては、愛される存在にはなれないと 惨めになるばかり。

 

遠くから殿を見ている毎日・・奥方様や他の側室の元に行く 殿の姿を ただ遠くから・・・そんな時も 幼き時から 変わらずにいつもそばにいて 優しく・・姫に笑顔を取り戻してくれるあの人・・・

姫が知らない 様々な人々の暮らしやお屋敷の外の美しい四季の景色を教えてくれるあの人の事が 大切な存在になった。

 

姫と言う身分も要らない。

皆と共に同じ生活をしたいと思っていた。

普通に家族で畑作をしている人々、自分と同じ年頃の子供たちが貧しくとも 親元で暮らせる幸せ・・・そんな幸せが欲しかった。

・・・いつか、あの人とどこか遠くで暮らしたい。

一緒に汗水流して働いて 路銀を稼いで 2人で 異国を見に行ってみたいと・・・

いつしか 姫は そう願うようになった・・・

 

 

殿は・・置かれている立場で 姫を一番愛していると公にする事も正室にする事も出来なかった。

最大限、殿に出来たのは 姫を物質的に不自由させない事。

良い着物を誂えて 身の回りの世話をする者を据えて・・

それでも 正室始めとする序列を守らなければならない・・それが 女性たちの争いになり得る事もあるのだと、その世界に身を置いて来ている殿は分かっていた。

 

姫がもっと・・・早くにこの世に生まれていたら・・・もっと早くに 入内出来る歳になっていたら・・・

 

幼い頃の無邪気に甘える姫と過ごす わずかな時間が 殿の癒しだった。

養子とは言え、滅多に会えない姫が 入内する日をどんなに楽しみにしていたか。

今までより 近くに姫が居る・・その事だけで殿は嬉しかった。

姫が大人になるまで待つと 大事に・・その日を待っていたのに・・・

 

殿も 結局は姫を救う事が出来なかった・・・姫の最期までは視えなかったが 殿より先に 逝ってしまったようだった。

 

 

そして・・あの人にとっては主君の養子で 主人にも当る 姫の事を、 自らの愛情と想いだけでは守り切る事が出来なかった。

 

時に、農家に出向いては 作業を教わろうとし、畏れ多いと止められても皆に交じる姫。

土にまみれて 作物を見ては 嬉しそうに笑う姫・・

あの人は 興味のあった書物を懸命に働いて手に入れて 学んでは 姫にさまざまな事を話して聞かせた。

話を聞く 姫の瞳がキラキラと輝くのが嬉しかった。

自分みたいな身分の者の事も 差別する事なく 真剣に話に耳を傾けて 何にでも挑戦しようとする姫となら 何かを変えられる気がした・・・

 

もっと自分に身分と力があったなら・・・

それでも 何があっても 姫を守っていく・・・いつまでも 守っていく・・・

 

 

 三人三様の 愛情と想いが錯誤する・・・・

 

ものすごく 重い・・・こんな過去世・・・本当に?

ファンタジーであって欲しいと思った。

ほんとうに『いばらの道』じゃないか・・・

 

今の私には どうしたら良いのか・・・

だけど、この過去世が視えてしまったなら、何かを変える事が出来るのかもしれない・・ 

 

こうして見ると 今世の立場的な関係も なんとなく この過去世の影響が一番強く出ているように思うのです。

なんとなく 腑に落ちたと言うのか・・・

 

彼に対する憎しみの感情は ここから来ている。

あの人に対する安心と懐かしさも ここから来ている。

多分、この2人の関係で当たりだと思いました。

 

・・・私の中では 溺れているのを見捨てられた過去世が一番大きいのに・・・?

お陰で?私は 水が怖くて全く泳げないし、プールに顔を付けれられないし、湖のボートに乗れません・・・なのに、その過去世より重く、強く出て来ているなんて・・・

 

今世は悔いを残さないように・・と、魂が教えてくれている気がするのです。

悲劇はもう 終わらせて・・・と。

 

 

・・・・難しい宿題を出さないでよ・・・私の魂・・・って、ツッコミたくなるなあ・・・