My roots

幾千年前からの自分のルーツを見つける”旅”の記録です。

本当の気持ちに気づけないほど疲弊していた

お盆が過ぎた頃、かつて住んでいた地に数日1人で滞在することにした。

 

ちょうど、子供がお盆で帰省していたのを送って行って そのままホテルに数日滞在して ちょっとした避暑と休息のつもりだった。

 

そうして とある場所に向かった。

私はここを過去に2回は訪れている、のだけど、当時は友達と一緒だったからなのか 全く記憶に無い。

 

ここのオーナーさんの事、記憶になかったのだ。

 

なんなら、恐らく今にして思えば 当時対応してくださった方は ご主人だった?

 

私はここのオーナーさん、作家さんは男性なんだ?と思っていたのです。

恐らく当時対応してくださったのは作家さんご自身ではなかったのだろう。

 

今回、訪れた時、やはり最初に男性が対応して下さった。

 

「どちらから?」と聞かれたので 地方から来た事、20年ほど前と25年ほど前にこちらを訪れて 懐かしく思い来てみた事を伝えると その方は 「今、◯◯(作家さんの名前)が来ますから」と言った。

 

え⁈と思ったら 作家さんが現れた!

 

初めてお会いしたけれど・・・女性だったんだ⁈

小柄で上品な方・・・この方だったんだ!

 

歳の頃は自分の親世代である事も初めて知った。

 

作品を見ているうちに 「冷たい飲み物、どうぞお飲みになって」と出してくださった。

 

シリーズで作っていらっしゃる作品は 以前一緒に来た友人から折りに触れてプレゼントしてもらっていたので そのシリーズのものを・・・と思ったのだが

 

作家さんから「これなんて如何かしら?」としまってあった 全く作風の違う品を見せられて驚いた。

 

イメージが全く違う。

この可愛らしい雰囲気を纏ったご婦人がこれを作るのか!

シリーズの作品の方がイメージ的に近く見える・・・。

 

冷たい飲み物をいただきながら 作家さんと色々な話をしていると 何か、馬が合う様に感じたのだけれど それ私自身が勝手に感じている感覚と思ったのだけど

 

作家さんが出してくれた異色の作品は『私はシリーズものでは無くて本当はこっちの作風が好きなの。」とおっしゃった。

 

実は私も その見せていただいた作品の作風の方に心が揺らいでいた。

ドキドキした。

これ!こう言うのが好き!!

 

そう思って はたと自分の本心を見た気がした。

 

『私はこれが好きだ』と思った、そう言う感情を持ったのはいつ以来だろう?

 

常に何かに追われる様に生きて来た。

一息つくのも 時間制限して そうしないと日々の仕事と家事とさまざまな事が終わらないと思って生きていくうちに 病を得て さらには仕事を辞めるまでになって。

 

1人で気を張って必死に生きて来た。

家族に頼る事もできず、頼りたい気持ちもなく・・・いや、諦めていた。

 

自分がこうしたい、これが好きと言いつつもそれは見せかけの自分で 本心では無くて こう見せる事で自分のキャラを作り 上手く乗り切って来たと気づいた。

 

本当の自分を偽り過ぎて 心も体も壊れてしまったんだ。

 

ここに来た意味は・・・その翌日に 再確認することになる。