My roots

幾千年前からの自分のルーツを見つける”旅”の記録です。

自分の感覚を信じる事

私はこの2日間、ものすごく大事な事を教わり、そして 思い出させていただいた。

 

先生とご主人と、こんなに濃い さまざまな事・・・お二人とも人生の先輩なので生きて来て経験されて来た事を何気なく話してくれたのだけど それがまさに、今、人生詰んだ状態の私にはとても貴重な事となった。

 

先生は ご自分が『異端児』と言われる事を 嫌がってはいなかった。

普通になろうなんて全く思っていなくて むしろ『決められている事なんてぶっ壊すのよ〜🎵」ってくらい軽く、皆と同じ事には全く拘らず、常に殻を破って新しい何かを作り出そうと言うエネルギーに満ちてワクワクしている感じがとても印象的だった。

 

上手くやろう、上手に、とか 普通と同じく なんてね。

全く必要ないのよ。

100均の品物じゃないのよ?どんな形でも良いの。

 

ここは日本なのよ?

日本の伝統的な美術って 独特でしょ?

例えばだけど、焼物・・・織部焼とか個性的な焼物があるけれど どんな色の仕上がりでも良いの。

対して、西洋の白い食器があるでしょう?あれこそ、本当に 気泡が入っていたり形がちょっとでも違っていたり 焼き加減で色が違うのはダメなのよ。

 

呆気に取られてしまった。

意外過ぎて口をぽかーんと開けてしまった!

 

「日本こそが、キチンとしなくちゃいけないってイメージで・・・」と言うと、「違うのよ、実は西洋の方がね」と。

 

揃っている美しさを重んじる良さは西洋。

(地域にもよりますが、白い食器をメインに使う国々)

 

なんでもありの個性を尊重するのは日本の芸術。

 

・・・勉強するの好きじゃないって先生言っていたけれど 詳し過ぎて。

好きな事はとことん勉強されるって事のようです。

 

そう思うと・・・私って中途半端感がハンパない。

今までやって来た仕事も90歳まで現役でやっても終わらないんじゃないかって思っていたはずなのに。でも、この仕事・・・心から好きかと言えばそうじゃないって事もわかってしまった。

 

勉強したいと思えない。

先生と同じく 数字なんか覚えられない!みたいな感じで。

 

私が好きなのは。

 

この仕事を通じて 人と関わり 人を癒していく事が好きなんだ・・・。

 

あ。そこか。

 

カウンセラーとまではいかないが、傾聴し しかし一方通行ではなく 相手の心を軽くする事。

 

音楽を通じてやりたかったのも 自分を表現し 誰かの心を動かしたかった。

 

もがいて来たのはそう言う意味で そう言う活動がしたかったからだ。

 

間違えずに弾くことではない。

上手に歌うことでもない。

 

決して上手くはない歌う私に 涙して拍手をくれたお年寄りがいたじゃないか。

無表情だったその方が一緒に口ずさんでくれたその瞬間は私にとっての大きな喜びではなかったか?

 

心を込めて 伝わるように そうして 語り合う。

 

普段の仕事をして 怒っている人の言い分を聞いて その思いを 繰り返し聞いて 前を向けるような提案をする仕事が出来た時、とても幸せと思ったのではないか?

 

学んで資格を取らないと出来ない仕事だと思って来た。

 

では、なんの資格なんだ?と闇雲に色々と勉強してもわからずに 突破口が見つかっていない。

 

でも、下地はできている。

持っている。

それは、スキルは 学んだものもあれば 私の経験からくるものもある。

 

あるはずだ。

私が私らしく 表現しながら 誰かを癒して行ける そんな場所があるはず。

そう思った。

 

焦らなくていい。

自分のできる事をできる範囲で。

 

私にとってここに来ることは 必然だったのでしょう。

 

自分では 1人になりたい、家族の世話も仕事もせず自由に過ごす 夏休みが欲しいってだけで決めたのだけど、実に 結婚して以来 20数年ぶりに一人旅。

時間を気にしなくて良い 気ままな時間を過ごすために来たのですが それがここまで繋がるとは・・・。

 

本当に必要な時間と出会いだったのでしょう。