その半月後・・・
ある日の夜半に 眠れずに起きてボーッと漫画なんかを読んでいたら また 彼からテレパシーのように・・聴こえて来るのです。
『愛してる。・・・信じてよ・・・』と聴こえて来たあとに聴こえてきた言葉・・
それは あまり聴きたくない事でした。
すっかり忘れていたけれど、あの、初めてエネルギー交流と認識した時に 私のそばから離れていった光は・・・まさか?本当に、彼の元に行ってしまったのかと思うような 言葉だったのです。
そんな筈はない・・と思いながらも、計算してみると 間違い無いような日にち。
その日から どん底に落ちた気持ちで毎日を過ごしていきました。
確認する術もないのに 何故か物凄く落ち込む。
もしも、繋がりのある魂ならば、双子の魂で 相手も自分ならば 私の最も悲しむ事をするのだろうか?
そんなはずはない。
だけど、それが事実で 彼には喜ばしい事ならば、私は 喜べるのか?
今は、そんな気持ちにはなれない。
幸せと不幸の担当が、キッチリと「幸せ担当」「不幸担当」になっているのではないかと・・何故、私が幸せ担当になれなかったのだろうと 何もかもを恨みました。
それからしばらく・・何日も経った頃 もうこんな事は嫌だと、こんな思いばかりしたくない・・何でこんな思いしかしないのだろう?と思っていた頃に
『苦しめて ごめん・・・』と聴こえてきました。
散々泣き腫らした毎日の後です。
泣いている私をなだめようとでも思ったのでしょうか?
しかし、『今、ある家族が大事で 今の地位も名誉も失いたくない・・』と苦悩する声も 聴こえて来ました。
もう、それなら どうしようもありません。
それが、彼の、潜在意識であれ 顕在意識であれ 意思なのですから。
それならば、私を惑わせるようなエネルギー交流も、信じて欲しいと訴えて来る事も私の人生も 邪魔しないで欲しいと 心底思いました。
そして、その後 再び 急速に 「あの人」に遭遇する回数が増えるのです。
何も・・図った訳でもなく、偶然が多発する。
あの人の存在は その頃は当初の恐怖心も無くなり、ある意味、心が穏やかになれるものでした。
偶然の登場なのに 何故かコミカルだったり、その絶妙さは!!!と 思わず笑ってしまうような感じで。
それは何故なんだろう?と思いながらも 私はあの人の登場に癒されていくのでした。